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ファミレスと罪悪感

ただの日記

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ものすごく久しぶりにファミレスに行った。

ファミレス界にドリンクバーなんてものが導入されてから、たぶん2、3回しかファミレスには足を踏み入れていなかったと思う。
昔と違って今はスタバとかタリーズとかいう長居できるところがいっぱいあるし。

 

そんなスタバもタリーズドトールもないところに来てしまった私は、パソコンで作業をしたくて、あるファミレスに入った。
お腹も空いていたし、ちょうどいいかなと思った。

人数を訊かれて、座席に案内してくれるのは昔と変わらない。
でも、昔に比べて、席と席の間隔が狭くなったような気がする。
ボックス席みたいなのはもうないのだろうか。昔は、一人でも混雑してなければ4人がけのボックス席に案内してくれた。
いや、「昔はよかった」なんてことを言ってはいけない。しがみついちゃいけない。時代は変わったのだ。

 

そして、頃合いを見てオーダーを取りに来てくれるのではなく、
お客が自分でテーブルの上のボタンを押して、店員さんに来てもらう。
居酒屋みたいだ。

なので、ボタンを押す。

 

来ない。

がつがつしていると思われたくないので、もう一回押したくなる気持ちをしばし抑える。

でも来ない。

しょうがないから、もう一回押す。

やっぱり来ない。

イライラする。
いや、待て、自分。
イライラするのはやめるようって新年に誓ったはず。

気を取り直して、もう一回押す。

本当はぴんぽんぴんぽんぴんぽんと、続けて押したい気分なのだが、
がつがつしていると思われたくないので、がまんする。

 

「はい、おうかがいしまーす」
よかった。
3回めにして気づいてくれた。
女の子がオーダーを取りに、こちらに向かってくる。

と、がらがらがっしゃーんというけたたましい音がした。
私のオーダーを取りに来こうとした女の子が、もっていたお盆をひっくり返してしまったのだ。

お盆の上には、たんまりと食器が載っていたらしい。
何枚かの皿は割れ、いくつかのコップは砕け散り、飲み残しとおぼしきコーヒーが黒い水たまりをつくっていた。

 

えーと、私のせいじゃないよね。
私がテーブルの上のボタンを押さなかったら、こんなことにはならなかった?
いえいえ、こうなることは運命だったのですよ。必然だったのですよ。
と、申し訳ないと思いそうになる気持ちを必死におさえつける。

彼女が店長さんらしき人と一緒に、ぶちまけた残骸を片付けるのを
私は無表情で眺めているしかなかった。

ごめんねぇ、なんもできなくて。
あ、謝っちゃった(心のなかで)。

 

久しぶりのファミレスでは、まったくくつろげなかったというだけの話。